作業・施工内容

西宮市で中古マンションの購入時に

リフォームを検討されているＮ様よりご依頼を頂戴しました。

こだわりはなんと言っても和室。

Ｎ様は茶道をたしなむ方で、また時折お客様を呼ばれて

もてなされるとの事で和室にはこだわりも人一倍でした。

元々、洋室だった箇所を和室にする工事がスタート。

小上がりの和室にするので床の下地からつくっていきました。

その段差を利用して引出収納を新設。

また一部の床にはＮ様がご用意された炉壇(ろだん)を埋め込むようの下地調整を。

そこから畳に熱が伝わらないように、また装飾(意匠)の意味もありますが、

炉と畳の間には炉縁(ろぶち)をはめ込みます。

そこから障子や襖の枠(鴨居・敷居・方立)を新設。

枠材は米栂(マツ科)を使用しました。

バルコニー側の窓には現地で製作した控え壁に丸窓を設置し、

その丸窓から陽の光が入るように工夫しました。

今回はご予算の兼ね合いもあり、天井や壁は壁紙を使用しましたが、

クロス以外で珪藻土や漆喰などの仕上げも和室らしくて綺麗ですね。

今回、和室に隣接します洋室とＬＤＫのフローリングの貼り替えも実施。

和室の建具や枠の色と同等色の明るめのフローリングで貼り替え。

洋室のクローゼットは和室と隣接しておりますので、押入へと仕様変更。

折れ戸などではなく枠も新設し、襖を新調しました。

最近では和室をつくる工事より和室を無くす工事の方が多いような気がします。

和室をつくってみると洋室より和室の方が落ち着く雰囲気もありますし、

やっぱり日本人なんだな～と出来上がった和室を見ながら感慨深くなってました。